本当はまだ悲しい
もう乗り越えたつもり、終わったこととしていた別れを思い出してみる。そうしたら、本当はまだ悲しかったのか涙がじわっと滲んできた。
これには理由がある。それは早く切り替えたい気持ち、すぐに切り替えられる方が早くそこから抜け出せる..そのほうがいい..という理想の速度で展開させたいが為にやってきた、心の立ち直りを無視した意識の切り替えが理由になっている。
でも、本当はすごく悲しい。本当はまだ終わっていないよ、悲しいんだ..
どうして人は離れていってしまうのか。離れることはない..そう思っていた人も、意識を向かい合わせにしたと思った人も、離れていってしまうことが悲しい。
普通に悲しいことだ。人と結んだ紐をほどくのではなく、ハサミで切って離れることが泣けてくる。でも、そうでないと離れられないということも頭ではわかっているから相手が悪いとかそういうことは一切思わないんだけどね。
だから、ハサミで切られた紐を私も切って同じことをすることで、気持ちが断ち切れるって信じていたのかもしれない。
でも、まだしっかり悲しみはそこにあるから、心の速度で悲しんでいい。
深いつながりも、まだ深くなかったつながりも、私にとってはちゃんとリボン結びで結ばれた紐だった。どれも大切だったから悲しい。
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